11月2日 8:00ナムチェ(3300m)出発→17:50ルクラ(2800m)到着
《三浦豪太さん遠征日記より》
今日が最後の歩きだ。
10月19日にトレッキングを始めて以来、2週間以上も毎日歩いている。幸せな事だ。しかし毎日移動の生活は落ち着かないし、洗濯もたまった(着替えは二枚しかないが)。明日からホテルでゆっくりできることを考えると、心が少しはやる。
町の中を通ってナムチェを抜けると、そこには最新の登山具が売っている店がある。東京の山屋さんでも見ない高級高所靴が東京で買う半額で売っていたり、最新のギアがそろっている。一同、そこで品物を見ていると、ナムチェを出るところには9時近くなっていた。
谷に降りると、すっかり春である。暦では十分に秋か冬なのだが、寒いロブチェBCから来た事を考えると、まるで季節を逆行しているようだ。
昼食のWater Fall Lodgeの脇にはその名の通り滝があり、目の前にはタムセルクがある。トレッキングに向かう時も僕はここがお気に入りの場所であるが、お昼を食べるのは初めてだ。
テーブルには大きく「ナムチェまで4時間、ルクラまで4時間」と書いてある。ここはルクラとナムチェの中間地点なのだ。
日差しが暖かく、昼食を食べたら思わず眠ってしまった。
今日の行程は距離てきには今回のトレッキングで一番長い。13時にはでないと、日が暮れてしまうという事で、昼寝していたお父さんを起こし、出発する。
そこから1時間もすると、最初に泊ったパクディンに着く。そこには村口さんとそのお知り合いの方がいた。
再会を祝してお茶を飲むが、おちおちしていると夕暮れまでルクラにたどり着かない。別れを惜しみつつここから一路ルクラに向かう。
今日は金曜日、明日はバザールがある土曜日であるせいか、頻繁にヤック、ゾッキョ、ポーターとすれ違う。狭い橋や崖等はすれ違えないので、待たなければいけない。まるでラッシュアワーだ。そのため、パクディンを過ぎると旧道を歩くことにした。僕はこれまで10回以上、この街道を歩いた事があるが、今回歩いたその旧道は初めてだ。いつの間にかパクディンからガッドという村に着いていた。
最後、タラコシ川からルクラに向かう上り坂、お昼を食べ過ぎたのか、おならが止まらない。悪いと思い、列を離れおならをするのだが、最後を歩く三戸呂君にはどうしてもかかってしまう。
すると、ルクラに近づくころになると、三戸呂君がふらふらしている。
シェルパは「豪太のおならで三戸呂がひどく弱っている」といった。
これまでおならに定評がある僕だが、それほどの威力であったとは、と三戸呂君に悪く思った。
聞いてみると、それとは関係なくお昼頃から具合が悪く、下痢と嘔吐を繰り返していたという。しかし、みんなには僕のおならによって、三戸呂君のコンディションを著しく損ねたという事になってしまい、僕のおなら伝説をひとつ増やすことになった。
ルクラにつくともう夜だった。
みんなふらふらになり、いつもの定宿、ナワヨンデンさんの「Holliday Lodge」に入る。
夜はシェルパが腕をふるった焼き鳥、フライドチキン、チキンソテー(鶏を一匹さばいたらしい)がふるまわれ、最後には「See You Again In 2013」と書いたケーキが出てきた。その気持ちに感謝しながらトレッキングの最後を閉じた。
三浦校長、そして遠征に行かれた皆さんお疲れ様でした!
無事にトレーニングを終えられ、とても嬉しいです。
最後まで気をつけて帰ってきてくださいね。
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